このエントリは TSG Advent Calendar 2020 の 3 日目の記事です。
きのうは@moratorium08 さんの TSG LIVE CTF writeup + 雑記 - 欣快の至り でした。
TSG に入って一番驚いたこと。
皆の主食が乾パンであるということである。
それだけではない、乾パンは常に携帯していることが入部の条件だったのだ。
乾パンは、食するものである。
乾パンは、愛でるものである。
乾パンは、伴侶であり良き友である。
乾パンは、其れ自体として、乾パンである。
入部して最初の分科会でこう教えられた。
“乾パン is everywhere…”
4 年生の先輩が卒業するときに残していったこの言葉はいつまでも忘れられない。
今でも一番の座右の銘である。 (2 番目と 3 番目は欠番で、4 番目は肉食いてえ)
乾パンはただ空腹を満たすだけでなく、実用上も役に立つ。
例えば pwn でどうしても libcbase が leak できなかったときなどは、代わりに乾パンを leak すればいい。書き換えるのだって、乾パンで十分である。
キーボードも今では Enter キーと Alt キーを除いて全て乾パンで代用している。Bluetooth 機能のある乾パンを使用しているから、かなり使い心地が良い。
乾パン 2.0 と乾パン 3.0 の後方互換性がないのだけが玉に瑕だが、そこはご愛嬌、食べれば皆同じである。
嘗て、セネカは著作「生の短さについて」でこう言った:
要するに、なにかに忙殺される人間には何事も立派に遂行できないという事実は、誰しも認めるところなのである。雄弁しかり、自由人にふさわしい諸学芸もまた然り。諸々の事柄に関心を奪われて散漫になった精神は、何事も心の深くには受け入れられず、いわばむりやり口に押し込まれた食べ物のように吐き戻してしまうからである。
これは、次のように解釈することもできる:
乾パンは絶対である。美味しくて吐き戻す心配がないからである。
乾パンこそ、乾パンだ。
ナポレオンは「全て学んだことを忘れてしまったとして、それでも覚えているものが『教育』だ」と言った。
同感だ。少しニュアンスを変えてこの言葉を借りるならば、 「全ての食べ物がなくなったとして、それでも、えーと。あー、あの、うーん。『乾パン』だ」。
自分ももう B3。あと 1 年で学部卒業になる。
どんな道を進むことになっても、乾パンに胸を晴れるような生き方をしていきたいと思う。
最後に、TSG の先輩から受け継いだこの言葉で締めよう。
乾パン is every where…
次の TSG Advent Calendar 2020 は @hideo54 さんの 「なんか書く 絶対書く」 です。お楽しみに…