Ghost of Tsushima をクリアしたのでその感想を書く。
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著作
Background
修論を2024.01.23に提出し、その後2024.01.31に最終発表(defence)をして、 ひとまず大学修了のための最後の課題を終えた。 残す1,2ヶ月で今の研究のブラッシュアップをしてどこかの会議に出すための諸々をする必要はあるが、 一旦その前にゲームをしようと思い立った。 修論提出直前にHORIZON2をクリア し、 自分史上最高のゲームを更新した。 その余韻を求めオープンワールドアクションを探していたところ、 ひとまず鉄板を試してみようと考えた。 Ghost of Tsushimaは、2020年07月に発売されたゲームで、 GOTYこそ獲っていないもののBEST ART DIRECTIONを受賞 している (ちなみに同年のGOTYはラスアスだった)。
プレイ開始は2024.01.31。 クリアしたのが2024.02.04で、トロコンしたのが2024.02.05。 総プレイ時間は45時間だった。 クリアした時点でトロフィー達成率は80%程あり、 難易度トロフィーや分岐トロフィー等はないためかなり楽な部類だった。
良かったところ
美麗な自然のグラフィック
Game Awardsのアート賞を獲っているだけあって、 自然の描写はとても綺麗だった。 対馬に本当にこんな自然が存在している(いた)かどうかは知らないが、 山・川・空の描写が美しく、 とりわけ木々に赤・黄・緑のコントラストが鮮烈な印象を与えていた。
これらの自然をユーザが網羅的に探索してくれるよう、 神社巡りなどの収集要素は絶景ポイントを中心に配置されていた。 また、いわゆる絶景ではなくとも、 竹林の静謐とした雰囲気や雪山の寒々しい描写などもよく表現されていた。 狐は、可愛かった。
おしゃれな戦闘
プレイする前はSEKIRO等のようにめちゃくちゃ難しいゲームかと思っていたが、 全然そんなことはなく、かなり簡単な部類のゲームだった(難易度はNORMALでプレイした)。 基本的な戦闘は刀で2種類の攻撃(弱攻撃・強攻撃)をするというもので、 それに型ごとに突きや蹴りなどの技があったり、 クナイや爆弾などの道具を使えたりする。 また、気力というMPみたいなのを消費して必殺技をだすことができたりもする。 とにかく基本は刀での2つの攻撃なのだが、 タイミングよくボタンを押すだけでそれなりにかっこいいチャンバラをすることができる。 お馴染みのパリィもあり、 敵の攻撃をタイミングよくブロックするとすきを突いて連撃することもできる。 このゲームに限ったことではないが、パリィとシンプルな戦闘システムのおかげで小気味よく、 かつ手軽に洒落た戦闘が可能になっていた。
また、連続してノーダメージで敵を倒すと使える冥人の型という必殺技では画面が赤黒くなるという演出もあり、 映像のかっこよさに加えて防御を重視した戦闘を促すというシステムがうまく組まれていた。
微妙だったとこ
バトルが結局は単調
人対人の戦闘の宿命なのか、最終的には戦闘が単調に感じた。 敵の種類には剣(双剣・小刀・太刀)・槍・弓・盾(サーベル)・重兵という大きく5種類があるが、 これが最初から最後まで続くため戦闘内容自体はほとんど代わり映えしない。 戦闘内容自体も、基本的には敵の攻撃をパリィしてから連撃する、 防御不可なら回避して連撃するということの繰り返しがずっと続く。 実際には道具や型を使いこなすこともできるが、 パリィと回避さえしていればこれらを使う必要がないため結局は単調な戦闘になってしまった。
オブジェクトが代わり映えしない
自然自体はきれいだが、その他のオブジェクト、とりわけ人工物はどこまでいっても同じようなものが多かった。 まぁ同じ時代の同じ国に住んでるんだから似たようなものが多いのは当然なのだが、 それでもどこにいっても同じような家ばかりというのは終盤になると飽きてしまった。 また、神社巡りなどの収集要素も、 道中は同じようなパルクールをして同じようなギミックを越えて同じことをするので、最後のほうが辛かった。
音楽…
道中に音楽が殆どなかった気がする。 もちろん大事なところではちゃんと音楽があるし、 終盤に馬とともに敗走する場面の曲はとても良かったのだが、 オープンワールドの大部分を占める道中には音楽がないことが多かった。 よって、とにかく無音の中を風を頼りに歩くのが少し退屈だった。
テンポが悪い
本作はSAMURAI感を重視した演出が多く、 サブクエストの開始・終了時などに都度ムービーが挟まれる。 開始は10秒・終了は20秒ほどだが、これらが積み重なるととてもテンポが悪かった。 また、今作では会話を一切スキップすることが出来ないのもテンポを悪くしていた。 それから、会話中に移動するというのが今作では非常に多かったのだが、 会話中にはゆっくり歩くことを強制されてしまうことが多く、せっかちな自分にとってはストレスが溜まる場面だった。
アウトロ
自然のグラフィックが良く戦闘も気軽にお洒落な闘いを実現できる一方で、 オープンワールドという長い冒険においてはテンポが悪く色々なものが単調に感じてしまうというのが総括です。 間違いなく良作と言って差し支えないゲームでした。 というか、1週間でやりきらずもう少し間を空けてゆっくり楽しんでたらまた感想が違ったかもしれない。
だいぶゲームしたので、ここ3ヶ月くらいはしなくてもいいかなぁと思ってきました。